保育士試験 ポルトマンの二次的就巣性と生理的早産の話が興味深かった
保育士試験の勉強をして、へぇーと思ったことがたくさんあった
例えば
ポルトマン(Portman) のヒトは生理的早産であるという話や二次的就巣性であるという話
まず、ポルトマンは動物を離巣性と就巣性にわけた
『離巣性』(親と共に移動しながら育つ)
妊娠期間が長い
原則一個体で生まれる
生まれてすぐに動き回る
例)馬、きりん、象
『就巣性』(巣で守られて育つ)
妊娠期間が短い
多産で生まれる
未熟な状態で生まれ自力で動いたり食べりできない
例)りす、いたち、うさぎ
で、私たちヒトは?と言うと
- 妊娠期間は長い
- 原則一個体で生まれる
これらを考えると、ヒトは離巣性の特徴を持っていると言える
しかし、その一方
- 生まれてすぐの運動機能は未熟で親の保護なしには生きていけない
これは就巣性の特徴
ポルトマンはこのようなヒトの特徴から
- もともとヒトは離巣性の生き物だった
- 進化の過程で脳が発達、直立歩行を始める
- それに伴い、頭部の巨大化、また、直立歩行による産道の縮小
- 産道を通れるサイズのうちに早産的に生まれるようになった
- 早産で生まれるので出生時は未熟な状態(就巣性)の動物である
というような説をたてた
本来なら、あと一年ほどは胎内で過ごすべきだったはずが
母体が出産に耐えられるサイズのうちに早く生まれるのが通常になっていった、、、という話
このような誕生形態を『生理的早産』と呼び、ヒトは『二次的就巣性』であるとした
(本来は、就巣性ではないものの、結果的にそうなっているため、二次的就巣性)
また、ポルトマンは、ヒトが生まれてから一年間(乳児期)を『子宮外胎児期』と呼んだ
確かに、ヒトの赤ん坊はあまりにも、か弱い
この話、とても興味深かった
実際、我が家に一歳ちょっとになる娘がいるが
この子が今、この成熟した状態(1歳)で生まれた、と仮定してみると
ヒトは、馬や猿と同じように離巣性だと思える
(立ったかと思えば倒れ、そのうちヨチヨチ歩き出し私を追いかけてくるし
転がった食べ物を勝手に拾って食べるし)
てな訳で
まとめ
未熟な状態で生まれる人間の赤ちゃん
生まれて1年は胎児と同じような状態だから特に大事に育てるぞ
他の哺乳類に比べて一年早く外界に出されるが
感覚機能は成熟しているので環境刺激を受け豊かに成長する可能性も秘めているはず
こんなに未熟な状態で生まれてきても、ちゃんと育てられるのは
きっとわたしたち、高等な人間だからこそ!
人間ってすごいな
育児、ちゃんとやろうっと、、、
などと思ったわけです
、、、以上です